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機能性ディスペプシア(機能性胃腸症)について

機能性ディスペプシアという病名は、あまり聞き覚えがないという人が多いかもしれません。ディスペブシアとは、胃もたれ、早期満腹感、胃痛など、みぞおちを中心とするさまざまな症状を指します。つまり、胃潰療、胃癌などの病気があれば、ディスペブシアが現れるということです。
ところが、明らかな病気がないのに症状が現れる人がいます。かつては、慢性胃炎と診断されていましたが、詳しく調べてみると、胃の機能に異常が生じることにより、症状が現れることが解明されてきました。そこで、原因となる病気がないのに現れているディスペプシアに対して、機能性ディスペプシアという病名が使用されるようになりました。
診断としては、胃もたれ、早期満腹感、胃痛などの症状があり、週に2~3回以上、慢性的に起こる場合です。

原因: きちょうめんな人、周りに気を遣う人に起こりやすい傾向があり、ストレスが起因となり症状が現れることが多いといわれています。そのほかに、ピロリ菌の感染、食事など生活習慣の乱れ、胃酸の刺激などが関与しています。
これらがきっかけとなり、運動機能異常や内臓知覚過敏が引き起とされるのです。
運動機能異常: 排出が悪くなると胃もたれが起こり、膨らみが悪くなると早期満腹感が現れます。
内臓知覚過敏: 胃酸に対して敏感に反応し、胃痛が現れます。
確定診断: 胃の内視鏡検査により、胃潰癒や胃癌など、症状を引き起こす病気がないことを確認します。
治療: 運動機能改善薬か胃酸分泌抑制薬が第一選択となります。
運動機能改善薬: 胃の運動をよくし、食べたものがスムーズに排出されることで、症状を改善します。2013年6月から、世界で初めて、アコチアミドという薬が使用できるようになりました。
胃酸分泌抑制薬: 胃酸の分泌を抑え、少しでも刺激を減らします。

これらの薬で症状が改善しない場合は、漢方薬やストレスが関係している場合には、抗不安薬などが用いられます。

そのほかに気をつけることとしては、ピロリ蘭の除菌や生活習慣の乱れの改善があげられます。
もし気になることがあれば、気軽に相談してくだい。

にしくぽクリニック 西久保 秀紀 先生
平成27年4月

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