医療情報

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Herpangina ヘルパンギーナ

平成26年の暑い夏に、子どもの感染症である「ヘルパンギーナ」が大流行しています。

原因・流行

ヘルパンギーナは夏かぜの一つで、「エンテロウイルス群」による感染症です。「エンテロウイルス群」の中でも、主に「コクサッキーウイルス」が原因となって発症します。毎年6月から8月にかけて流行します。潜伏期間は2日から4日とされています。
主にウイルスが含まれた咳や・くしゃみを吸い込んだり、手を介して口に触れたりすることで感染します。
今年の大流行の原因は、この数年ヘルパンギーナが流行らなかったため、免疫(抵抗力)を持っているお子さんが少ないためとされています。
患者の約95%は、6歳以下の小児(うち半数以上が2歳以下)です。

症状

突然の発熱(38℃~40℃)で発症します。また、口の中に口内炎・水疱(小さな水ぶくれ)ができるため、強い喉の痛みが認められます。そのため食欲が極端に低下します。発熱は2日から4日続きます。解熱とともに喉の痛みも治まります。

口内炎・水疱(小さな水ぶくれ)

治療

特別な治療法はありません。対症療法が基本となります。
高熱を発症し体力を消耗しやすいことから、まずは安静に過ごすこと。解熱剤が医師から処方されることもあります。
高熱に伴う脱水症状を防止するために、水分補給をすることが有効です。ヘルパンギーナでは、口腔内に多数の口内炎や炎症が起こるため、酸味のある果物ジュースなどは刺激が強く、お子さんが嫌がる事が多いものです。このような場合はイオン飲料や麦茶・湯さましなど刺激の少ないもので、水分補給をしましょう。

合併症

きわめて稀に、髄膜炎や心筋炎になることがあります。稀にひどい脱水症になった場合、点滴等の治療が必要になることもあります。

予防

帰宅したら(可能ならば)うがいをしましょう。こまめな手洗いをしましょう。咳やくしゃみをする時には、口と鼻をティッシュ等で覆いましょう。集団生活ではタオルの共用を避けることを心がけましょう。

塩谷医院 塩谷 武洋 先生
平成26年8月

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