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これって、花粉症(季節性アレルギー性鼻炎・結膜炎)?

花粉症

7月になり、鼻の調子はいかがでしょうか?  2月中旬から始まった今年のスギ花粉症。花粉飛散量は昨年の2~3倍とかなり多く、 くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみといった花粉症のひどい年となりました。4月上 旬にはスギ花粉の量は減りましたが、なんとなく、くしゃみや鼻水がでたりやんだりと「花粉症は終わったのでこれってかぜなのでしょうか?それともまさかまだ花粉症?」といっ た患者さんが5月にも多く6月になってもぽつぽついらっしゃいました。 花粉症(季節性アレルギー性鼻炎・結膜炎)は、飛んできた花粉によってくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどが起こるⅠ型アレルギー反応です。ハウスダスト・ダニ・カビなどが原因で鼻症状などが起こるものを通年性アレルギー性鼻炎・結膜炎といいます。花粉症・通年性とも皮膚のかゆみやぜんそく症状を合併することもあります。花粉症・通年性ともに自然治癒は少なく発症は若年化しており、増加傾向にあります。 2月中旬~4月頃にスギ、3月中旬~5月頃にヒノキ、3月~10月頃までイネ科(カモガヤ・ハルガヤなど)、4・5月頃にはブナ科(栗の花など)、秋にはブタクサ・ヨモギなどの雑草が飛び花粉症の原因となっています。スギ花粉症が終わったのになんとなく鼻がぐずぐずと長引いている方の中にはほかの花粉にも反応しているのかもしれません。また、花粉は上記のおもな飛散時期の前から少量飛びはじめますので、スギ花粉症の場合多摩地域では12月下旬頃から軽く症状の出始める方もいます。

さて、その対策についてはどうしたらよいのでしょうか? まず、原因となる花粉を体につけたり吸入することを少なくすることが大切です。外出時は帽子を被る、花粉対策用のマスクやメガネを着用する、家に入る時には服に付いた花粉を払う、掃除機で家の中に入った花粉やほこりを取り除くことなどです。また、ストレスや睡眠不足など体調が悪いと自律神経のバランスを崩し花粉症が悪化することも多いので、日常生活を整えるようにしましょう。とは言え、外仕事であったり、こどもたちは野外活動があったりと花粉を避けられないことも多く、日常生活に支障があると感じる場合はかかりつけ医や耳鼻咽喉科にかかり治療について相談してください。 治療は、症状を抑える薬物療法(内服・点鼻薬点眼薬など)が一般的です。症状が出る少し前から治療を始めることをお勧めします。ほかには鼻粘膜を焼灼する外科的療法(レーザーなど)、アレルゲン免疫療法などがありますが、適応となる患者さんも行っている医療機関も現状としては限られています。詳しくは耳鼻科の先生を受診してお尋ねください。

今や身近な花粉症。快適な日常生活を送るためにも自分の体の声に耳を傾け生活環境にも目を向けて、花粉症の季節を乗り切ってください。

うちの耳鼻咽喉科クリニック 内野 盛恵 先生 平成25年7月

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